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日記63

3/18
休日だけど仕事。
今日の業務は浮き足立つような内容。

2日目のカレーが美味い。理由を検索したら、具材のうまみがよりよく溶けるからと書いてあった。プラシーボ効果ではない。

3/19
休日。ポケモンをやり進める。もうすぐクリアできそう。日数をかけて少しずつ遊んだのもあり、島を巡って成長していくシナリオと自分の時間感覚が合って、うまく楽しめている気がする。

15時頃に家を出て、梅田のディスクユニオンへ。店内でレコードを漁っている客が思ったより多くて驚いた。セール期間だったようだ。
「kitixxxgaia」通常盤付属の、大森靖子仕様のディスクユニオンバッグを買った。

前から行ってみたかった、東梅田の「bird」で、わたあめが乗ったラーメンを食べようとしたが、不定休のその日らしく営業していなかった。店内は真っ暗で、一応開店時間まで待ってみたけれど、なんの動きもない。

待っている間、道行く人の声が聞こえる。

若い男性たち「すごく安いキャバクラがあって…案内所を遠さずに…」
二人組のおっさん「前まで指名していた子がいて…その子が…」

猥雑な地域らしい。

駅方面へ戻り「えき亭」で明石焼きを食べて酒を飲んだ。相変わらず手頃でうまい。店のしわっしわのじいちゃんとばあちゃんは、仲良さそうに働いていた。初めて1人で来たので、その様子にも初めて気づいた。一人になって気づくこともある。

タワーレコードNU茶屋町で、ヤなことそっとミュートのフリーライブを何曲か見た。足が痛くなったので途中退出。

オルタナを標榜している(オルタナを標榜してるって言葉としておかしいけど、ゼロ年代オルタナティブギターロックと呼ばれた音楽性を、ってことね)だけあって、曲がいちいちツボで格好良くて、佇まいもクールだった。ベルハーと同じプロデュースとは思えないクオリティの高さやぞ!冗談。
一方、生演奏のバンドでこれを聴きたいよなとどうしても思ってしまったり、客層がやっぱり相容れないなと思ったり、ううんと考え込んでしまう部分もあった。

曲の雰囲気はBURGER NUDSに似てる気もする。ディストーションが正義だった時代。
https://youtu.be/surLq_VvsaU

帰宅して就寝。

3/20
今日は好き勝手して過ごそうと誓う。その誓いの結果、部屋の掃除を入念に行った。大方片付いた頃に、友人から「暇なのでビール飲もう」と連絡がきた。がってんしょうちのすけ。
酔って帰ってきたので、家で食べた晩御飯が何だったのか全く思い出せない。サーモン…サーモンがあった気がする…。

サーモン…。

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日記62

3/13
仕事、銀行、病院、帰宅。昨日片付かなかった仕事はどうにかなった。自分の持っている能力を殆ど「帳尻合わせ」に使っているのはどうにかならないのかよと思うけど、生来の気質と諦めるべきなのか。
帰宅後はうだうだと布団の中で過ごした。

3/14
仕事。
タワーレコードへ行って大森靖子「kitixxxgaia」を購入。
帰宅して聴いて泣いた。

3/15
仕事。

雨。

リハビリに行こうとした直前に、仕事用にちょっとした文具を買いに行かないといけなかったことを思い出す。近場の100均に行っても無く、家の近くの総合スーパーに行っても無く、雨が強くなってきたので諦めて帰った。
そんな経緯で時間も無駄にして、頭の中に立てていた目標が1つも達成されずに一日が終わった。

音楽だけが圧倒的な熱量で生きる方へ、生きる方へと突き動かしている。
音楽だけが。

3/16
起きれなかった。
ぎりぎり始業に間に合う時間を、5分過ぎ、10分過ぎ、30分過ぎて、午前休を取ることを上司にメールして倒れるように寝た。
午前の浅い睡眠の中、いやな夢を見て、いやな汗をかき、目覚める。午後出勤の時間が迫ってくる。時計をじっと見たまま、動けないまま、じりじりと時間が過ぎていく。
結局、午後も休みますと上司に伝えて、また布団の中に沈んだ。

休んでも(ギリ)どうにかなると、頭の中で算段をつけているとはいえ、嫌な感触が残る休み方をしてしまった。
そもそも、ただ動けなかっただけなので「休息」という感じでもない。

肌にべったりと孤独がまとわりついていた。何千匹もの孤独が汚い羽根を震わせながら、身体中を這いずりまわっていた。

飲みすぎて、食べすぎた。
夜中に目が覚める。

深夜に姉とLINEして「頑張らない」「先のことを考えない」方が気が楽だろうということを確認した。
真理ではなく、現状の対処としての言葉だ。きっといま自分の中のどこかのネジが締まりすぎていて、それをゆるめるための合言葉としての「がんばらない」が必要なんだろうと思った。

ゆるめる ゆるめる ゆるめる ゆるめる
ゆるめる ゆるめる モーッ!
https://youtu.be/bPKCoBSwfbM

全然関係ないけど、ゆるめるモ!箱庭の室内楽の「虎よ」って良い曲。SF小説がタイトルの由来なのかな。

3/17
気を取り直して仕事へ。気を取り直すのに24時間かかった。

僕は体調不良で頭のねじがゆるゆるでぇす〜ほえ〜という設定で1日過ごしたら少しましにやれたので、一生このノリでいこうと思った。
一昨日苦しめられた仕事用の文具も、キャンドゥで発見して難なく購入。
酒を飲まずに寝たらよく眠れた。ベッドサイドに置いた「やさしい麦茶」が慈愛に満ちた眼差しで見守ってくれている…!

本当は、こんなに簡単なことばかりなんだよなあ。簡単なことなのに、それを選ぶまでの道程が妙に入り組んでしまうときが何度も何度もある。入り組んでしまうんじゃない、入り組ませているのは自分だ。だけど。けど。なぁ。わかるでしょ?わかんないかな。
そんな、

日々
https://youtu.be/yBRqRAh9vJM

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日記61

3/11
姪の誕生日を祝った。

3/12
午後から、仕事の積み残しをやりに職場へ。
普段鍵がかかっていない入口に鍵がかかっていて、1度門衛所に引き返す事になった。iPhoneで小さな音で音楽をかけながら作業にとりかかるも数時間で飽きてしまい、仕事は片付かなかった。片付ききらなかったけど、やる気を失ってしまったので夕方頃に職場を出た。鴨川で酒でも飲んでやろうかと思って向かったが、春めいて暖かくなってきたせいか人が多く、あまりやさぐれたことをするのもはばかられたので帰宅した。帰宅して発泡酒を飲んだ。体重が増える。
疲れた。なぜ働いているんだろうか。何のために生きているんだろうか。心が病気になるためか。自殺未遂で身体に障害を負うためなのか。何かを成し遂げたい気持ちはぼんやり持ち続けているのに、結果を振り返ればこれだ。穏やかな日々を送っているはずなのに、マーブル模様のようにそこには空虚が溶け込んでいる。

などと思っていたら寝落ちしていた。
よく眠れた。なんでやねん。

シャワーを浴びる。シャワーを浴びながら考えていたけど、希望を持てる選択肢を選んでいくしかないんだろう。一歩ずつ進まなければ結局どこにも行けない。たとえ回り道をしても。

心底悲しい気持ちになると頭の中で囁き声がする。比喩ではなく。その声はいつも「命はここにはありません」と、脳内のもう一人の自分に耳打ちしてくる。命はここにはありません。あなたは生きてすらいません。という状態では居たくないので、がんばって生きる。
神ならいる。そこら中に。死んでたまるか。

https://youtu.be/IOqYBwBmX-0

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日記60

3/5
相変わらずの早朝覚醒
仕度をしてリナシティかのや近くのバス停に向かう。
今日の鹿屋市は、昨日かかっていた魔法が解けたみたいにどんよりと曇って、こやしのにおいがする。湿度が高まったからだろうか。
鹿児島中央行きのバスでナナちゃんリジーと隣同士になった。リジーは歌が上手い。あと体力がすごい。

裏情報
https://youtu.be/cyTsPcrftz4

霧が深く、フェリーから桜島は見えなかった。
鹿児島中央駅に降り「ざぼんラーメン」を食べる。豚骨なのにあっさりとした味で、野菜も多く、罪悪感少なめでイケた。

新幹線で地元へ帰った。博多駅前で途中下車し、スタバのさくらラテを飲み、とおりもんとめんべいを買った。
さくらラテ。もうそんな季節。

3/6
鹿屋の余韻に浸りながら仕事。

3/7
仕事。
帰宅すると、義姉と甥と姪が家に来ていた。
5歳の甥は1人でトイレに行けるようになったけれど、なぜかトイレの中から「見ないで!」と叫ぶ。別に見ないので安心してくれ。

3/8
仕事。
あまりにも前髪が伸びすぎて鬱陶しかったので散髪。

3/9
仕事。終業後に電車に揺られて大阪へ。
東京から出張で来ていた知人と「じねん」へ行った。

3/10
金曜だけど仕事うまく片付かず。
どうしたもんかねと思いながら帰宅し、発泡酒を飲んで部屋に転がっている。

さて、どうしたもんかね。
とりあえず夜を抜けて、明日へ向かおうか。

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日記59(2017/3/4 大森靖子 鹿児島 鹿屋公演)

3/4

最近、5時間以上眠れないことが多い。

寝る前に酒を飲んでいたり、しっかりリラックスしていないのが悪いんだとは思うけれど、なかなか改善出来ないでいる。

ただ、早朝に目が覚めるというのは、都合がいい時もある。たとえば今日みたいに遠出をする時は、午前4時に目が覚めたあと、一旦熱いシャワーを浴びて、荷造りをして、十分に出発時刻に間に合う、ということになる。
朝、そういう動きを経て、大森靖子さんのライブを見に、鹿児島県鹿屋市へ出発した。

僕が大森さんを見に遠出をするのに、始めは驚いていた母も、今や「大森さんに会えたらよろしく言っておいてね!」と出かけざまに声をかけてくるようになった。
何をよろしく言えばいいのか分からないけれど、病気で足を悪くした息子が、杖をつきつつでも出かけていく理由になっているのだから、母親としては大変お世話になっているという実感があるのかもしれない。

などというテキトーなプロローグで、
1)ぼくが大森靖子さんのファンだということ。
2)足が悪いこと。
という情報を整理。


関西から鹿屋に行くには、九州新幹線に延々乗って行くか、飛行機で飛ぶかの2択になる。空港に着いても、駅に着いても、そこからさらに1時間以上高速バスに乗る。今回の往路では飛行機を選んだ。
バスに乗り、電車に乗り、モノレールに乗り、伊丹空港に到着。初めて来た伊丹空港は、大阪国際空港という正式名称から想像していたよりは小さめの、山中にある空港だった。

村上春樹の新刊「騎士団長殺し」を空港のブックストアで買い、カバンに入れた時の意外な重さに、なんでハードカバーの本なんか買ってしまったんだと後悔した。そういえばポケモンの続きがやりたくて3DSも持って来てしまった。本とゲーム。家かよ。

空港で待っている間は、九州に飛ぶということで、福岡県出身の好きなアーティストの音楽を聴いていた。家かよ。

5時のサイレン 6時の一番星
https://youtu.be/5cSDROPTngI

渋ってる朝に 終わってる夜に
https://youtu.be/VJ2-3-HagEc

ただ前へ進む
https://youtu.be/acmgYbwiIJc

大森さんのライブに行く時は、あえて大森さんの曲は聴かないようにしている。ライブ体験の純度を高めたいという目論見がある。


飛行機の中でうとうとしていたら、あっという間に鹿児島に着いてしまった。地元より空気が暖かく、春が近づいている気配がする。

空港のフードコートでちゃんぽんを頼んだら、本当に美味しくもなく不味くもない普通の味で、それを食べながら「本当に美味しいちゃんぽんとはどの程度の力量を持っているのか」「長崎県民にどこのちゃんぽんが一番美味しいか聞いたらリンガーハットと答えられたんだけど、それは本当なのか」「冷凍食品のちゃんぽんなら食べたことがあるけど、むしろそれのクオリティが非常に高いのか」などと思いが駆け巡り、楽しかった。

機会をみて、とても美味しいちゃんぽんというのを探してみたい。


空港発の高速バスに80分ほど揺られて(揺られながらゲームをし、本を読み、音楽を聴いて、)鹿屋に着いた。

空港から鹿屋までの道中はずっと山道だったので、どんな場所に着くかと思っていたら、「一応、ひととおりの物は揃っています」という感じの小ぢんまりとした街で、安心した。失礼ながら。

会場の「リナシティかのや」隣接のバス停で降りると、僕より早く関西から鹿屋に来ていたオー氏が、特に約束もしていないのに出迎えてくれた。
(この日の彼の存在感は大きいのでオー氏という名前を付与した。勿論、星新一のエヌ氏を意識した命名だ。)

オー氏は、もう鹿屋の「ひととおり」を回ってしまったらしく、もはや現地ガイドみたいになっていた。

はい!今日大森靖子さんのライブがあるのはここ、リナシティかのやの3階ですよ!あ、そういえばさっき、かんぱち箱寿司の店に行って買ってきたんですけど食べます?温泉に入ってきたんですけど、いい感じでしたね!おっ、泊まるホテル一緒じゃないですか!道順わかりますよ!

イェーイ!この人最高!

という邂逅を経て、オー氏は現地知人と海を見に行き、僕はリナシティかのやあたりにしばらく一人で留まる事にした。

特にやる事がなく、コーヒーでも…という気分でもなかったので、目の前のスーパーマーケットで缶ビールを買い、川辺の憩いの場所的なやつで飲む事にした。
「カルテット」6話でクドカンが飲んでいたので、サッポロの350ml缶を選んだ。

子連れのお父さんがのんびりと寝転び、小学生が5人ほどで二重跳びの練習をしていて、女子中学生二人が、スマホのテレビ電話を使って、遠くの友達と一緒に山手線ゲームをしていた。
それを眺めながら他所者の変なおじさんがビールを飲んでいた。俺だ。

鹿屋市の人達は、この街のことをどう思っているんだろうか。
住みやすい、愛すべき地元と思っている人もいるだろうし、早く都会に出たいと願っている人もきっといるだろう。
大森さんは、大森さんの地元、愛媛県松山市のことを「何でもあって、何にもない」と表現していた。鹿屋は、僕の感覚で述べるならば「何でもあるとは言い難いが、何にも無くはない」という街だ。その街で大森さんは何を歌おうとするだろうか。

そういうことを思いながらサッポロビールを飲み、さらに2本買い増し、飲み、途中からオー氏と地元知人が戻ってきて、彼らはキリンビールを買ってきて飲み、なんだか即席の飲み会のようになってしまった。

オー氏らと「茶色いものは何故なんでもうまいのか、要は小麦で揚がっていればいいのか」だの「3人でこんな場所で飲んでいて不審者だと思われないか、でも3人で集団を形成しているので、仮に不審者だとしてもある程度の社会性は備わっている証明になるはずだ」だの、たわいない話をしているうちに日が暮れかかってきた。
東京から来ている別の大森靖子ファンたちもわらわらと集まり始めたので、片付けて会場に向かうことにした。

ビールを飲んだ勢いで、缶ビールを70本買えるくらいの金額を物販にて散財した。美マネさん、今日もありがとうございます!

入場。


今回のイベント「KANOYA MUSIC FREAKS」はTHISTIME Productionsが企画し、実現したものだそうだ。
会場の「リナシティかのや」は、良く言えばスーパーマーケットや映画館まで擁する市民交流複合施設。わるく言えばハコモノ行政でできあがった建物、らしい。とはいえ、鹿屋の中心的な場所の1つには違いないだろう。

リナシティかのやにて路上ライブをしている高校生SSWの藍さんがオープニングアクト、ゲストアクトがラッパーDOTAMA、そして大森靖子の本アクト、というタイムスケジュールが、事前に公表されていた。

会場は、中野サンプラザを400人規模にぎゅっと縮めたような感じ…と言うと、伝わる人もいるだろうか。それぞれの街に1つはある文化ホール、という趣きだ。
こういう、個性を排した会場で大森さんの演奏を見ることは意外と無いので、何が起きるだろうかという期待を持った。
客入りは席数の半数程度だろうか。前列側の席は埋まっていて、後列側は空席も多くあり、という感じだった。BGMが止まり、客電が落ちる。

ライブが始まった。


オープニングアクトの藍さんは制服で登場して、瑞々しい歌を、伸びやかな歌声で届けてくれた。この人数を前に歌うことは、年齢的にも初めてなんじゃないかと勝手に想像する。
爽やかな楽曲の中に、緊張の粒が伝わる1曲目。そして、2曲目の途中で弦が切れるアクシデントが起きた。
一瞬音が止まり、そこから最後の3曲目までは、緊張を越えた「とにかくやりきるんだ」という意思を感じて、個人的には、弦が切れたあとの方が良い音楽を聴かせてもらえたなという気持ちでいる。

彼女はこの街に居続けたいだろうか。それとも。
どちらにせよ、これからも歌い続けてほしいな。そう思わせてくれるような演奏だった。


その次のDOTAMAさんのアクトは、DOTAMAさんについてもっと詳しい人がいるだろうから、自分が書いても仕方ないかもしれない。けど書く。
サラリーマンをやりながらずっと音楽を続けてきた日々を胸に、思いのたけをトラックに乗せてラップしていく様は圧巻だった。フリースタイルを2曲やっていて、2曲目に、お客さんからお題を7個も貰ってフリースタイルをやりきっていたのが特に凄かった。
即興でラップができる人の頭の中はどうなっているんだろうか。率直に凄い。

フリースタイルダンジョンに出演していることもあり、鹿屋での知名度は大森さんより高そうだった。
会場の空気をきっちりかき混ぜて50分ほどの出演を終えたあと、影アナが15分の休憩を告げた。こういうところが文化ホールっぽい。


15分後、透け感のある赤のワンピースを着た大森さんがステージに現れて、ライブが始まった。
DOTAMAさんが、フリースタイルの時に「大森さんはスゲェぜ、お客さんの顔が見たいから客電をつけたままやるらしいぜ、俺は人見知りだからできない」とうたっていた通り、会場は明るいまま、大森さんは歌い始めた。

「TOKYO BLACK HOLE」から、なにかをひとつひとつ確かめるように大森さんはギターを弾き、歌を紡いでいく。歌を使ってその「場」を創っていくという方が、感覚としては近いかもしれない。
だから僕は大森さんの音楽はインスタレーション的だと思うし、何度見ても、さらに何度でも見たくなるような魅力があると思う。
「TOKYO BLACK HOLE」の最後に、DOTAMAさんきっちり繋いでくれてありがとう〜というような一節を付け加えて会場が少し笑い、空気が丸くなる。

空港から会場までの車の中で、大森さんとDOTAMAさんは一言も話さなかったらしい。ウケる。

今日のハミングバードは、ジャキジャキというより、バキバキのいなたい音で吠えていた。そのまま次の曲へ。

「Over The Party」「エンドレスダンス」と歌い、新曲の「アナログシンコペーション」が披露された。
サビの歌詞の、突き抜けるような水色感が好きな歌だと思った。抽象的な感想だけど。
アルバム「kitixxxgaia」の最後の曲だから、音源で聴いたらさらに別の響き方をするんだろう。CDが出るのが楽しみだ。

このあたりで大森さんが「リナシティの別のホールで、子供たちがダンスの練習をしていて、可愛い〜と思って見に行ったら、保護者の人達にめちゃくちゃ警戒されて。私だって人の親なのに…。子を産んだら「人の親」というものになると思ってたけど、べつに私は私なんですね」というMCをしてお客さんを笑わせていた。
だけど、大森さんがテーマの一つとしている(と僕が勝手に思っている)レッテルからの解放や、あなたはあなたでいいという信念に、この話は軽やかに繋がっているし、今思えばいい話だったのかもしれない。これ。

「SHINPIN」「最終公演」と続く。
その次の「新宿」の途中からシールドを引き抜き、大森さんは生歌での演奏に切り替えた。僕は4列目に座って、できるだけ集中して聴こうとしていたけれど、そのタイミングで自分にもふと周りを見渡す余裕ができた。

前述したが、会場はSS席・S席の前列と、後列のA席に分かれ、前列は大体埋まっているが、後列は空席が多い。そして後列のお客さんは、必ずしも大森靖子を知って来場したというわけではないようだった。
ライブが中盤に差し掛かったそのタイミングでは、大森さんの歌をじっと聴く前列と、大森さんを眺めている後列には少し温度差があるような気がした。

不意に、大森さんが最前右端のお客さんに曲のリクエストを訪ねた。あとから聞いた話だと、その方が妊娠されていたそうで、おなかのお子さんへ、ということだったらしい。
戸惑い、考えて、その方は「ミッドナイト清純異性交遊」と答えた。大森さんが生音で歌い始めて、前列の多くの客はピンク色のサイリウムを取り出して光らせ始めた。
ここで、後列がなんだこれ…!ざわざわ…!とし始めて、その空気感がまさに「気持ち悪くて気持ちいい」(Base Ball Bearの歌詞な)って感じだった!

「ファナティック(狂信)」と「傍観」という2つの感情が、たったひとつの歌でぎりぎりと擦れていく。空気が混ぜ返されて、このあと何が起こるんだ?という緊張と痛快さがはしる。
いつか生まれるこどものために「ミッドナイト清純異性交遊」を歌い上げる様は感動的で、そのたっぷりとした濃密な愛の歌を享受できるのが幸せだった。

https://youtu.be/smEhVWqJsXM

大森さんは次の「マジックミラー」を歌いながら、客にちょっかいをかけつつ(僕もかけてもらった。鼻血出そう)その場の中心点である自分をだんだん後列に移していく。
さらにリクエストを受けて、「非国民的ヒーロー」を歌い、歌いながら扉を開けて会場を出て行ってしまった。その瞬間ダッシュで追いかけていく美マネ。そして、ちょっとした手品のようにホールの別扉から戻ってきて、笑いと拍手が湧いた。

まだほぼ最後列を維持して「ホールを出て行ったら外の物販のスタッフがすごい喜んでくれた」「S席という概念を壊してやった」と楽しそうに話す大森さん。

次にやった曲は「絶対彼女」。大森さんは、最後列の端っこにいた子供に右手側のギターのストロークを手伝わせながら、いつも通りに会場の女性陣に「絶対女の子がいいな」と歌わせ、さらにおっさんどもに同じ歌詞を野太い声で歌わせた。
前列のファン達が、鹿屋市民の善良な皆様に向かって「おっさん!おっさん!」と叫ぶ感じになってしまった。
僕ですか。全力で野太くおっさんパートを歌いましたよ。

この「発想の転換」とでも言うべき数曲で、会場の空気が大きく変わった。
別々の皿に盛られていたカレーとライスが、よく炒められたカレーピラフになったくらい変わったのだ。たとえ方下手かよ。

そして、名曲「呪いは水色」を丁寧に歌い上げながらゆっくりステージに戻って、大森さんは少し話したあと、最後の2曲「PINK」「さようなら」を歌った。

音楽を届けるために鹿屋にきた。
ジャカジャカやっている私なんかでもやれるというところを見せたい。
ギター1本あればなんでもできるし、ギターが無くても、声だけでも、パソコンでも、家から出なくたって音楽はやれる、そういうことを伝えたい。

記憶が曖昧だけど、そういうことを話されていた。

最後の「さようなら」をアカペラで歌い終えたあとの「なんだこれは」「すごいものを見た」という客席の雰囲気が心地良かった。

アンコールで、歌詞を検索して一緒に歌ってねと言いながら「オリオン座」を歌い、ライブは終わった。
濃密な1時間だった。

セットリスト

TOKYO BLACK HOLE
Over The Party
エンドレスダンス
アナログシンコペーション
SHINPIN
最終公演

新宿
ミッドナイト清純異性交遊
マジックミラー
非国民的ヒーロー
絶対彼女
呪いは水色

PINK
さようなら

en
オリオン座

ホールからロビーに出ると、大森さんが物販に出てきていた。既に散財パワーが弱まっていたので、小さなグッズを購入して、少し話させて貰った。

終演後に物販を買った人全員と丁寧に握手をして、話をして、それに対して泣きながら話す人もいたりして。
最後の最後に、ホールの人が「もう時間です!」とばかりに電灯を消し始めるまで、物販は続いた。大森さんのそういう姿を見るのも、なんだか久しぶりだった。


さて。
ライブのあとは、オー氏がファンの飲み会に誘ってくれて、そこまでの移動もオー氏が別の知り合いの車に乗せてくれるよう頼んでくれた。
大いに飲み食いしたあとに、オー氏に案内されて、ホテルまで連れて帰って貰った。
この人、僕に弱みでも握られてるんだろうかというくらい親切だった。まぁ親切な人なのは、前から知っていたけれども。

ホテルのウェルカムドリンクのペットボトルの水と、大森さんのステージドリンクの水が一緒だったので、大森さん、このホテルに泊まってるんじゃないかなキャッキャと言いながら、それぞれの部屋に帰り、就寝となった。


なんだろう、この文章。
ああ、そうだ。ただの日記だった。
一応、今回は、ライブに行けなくなった人からチケットを譲って貰ったので、こういうことがありましたよーというのを少しでも伝えたかったという気持ちもあり、書いた。ライブと関係ない話ばっかりだけど。ありがとうございました。


そういえば、母から大森さんによろしく言っておくの、忘れてた。

おやすみ。

日記58

2/24

いつまでも続く長い暗いトンネルを歩いている。道は曲がりくねり光は見えない。出口は無いのかと何度も疑い、風が顔に触れる度にその先を信じる。右手の血は固まり、既に失われた魂を振り払う。壁に這う虫の触角。何かがかさかさと音を立てる。呼吸を整えて足を踏みしめる。スキットルがさやさやと音を立てる。石ころがあればこつんと蹴り、時々木の枝を拾い壁に擦りつける。

最近の日々の感触は、そんな感じ。

仕事。趣味のための書類作成。帰宅、入浴、着替え、準備、のちに出発。明日早朝から大森さんのイベントなので知人宅に泊めて貰った。

2/25
午前4時に起床。眠い寒いと言いながらまだ暗い道を行き、ロフトプラスワンウエストへ向かった。ファンクラブイベントの「出張実験室」に参加。出張実験室については、この会場が出来たころから何度もやってほしいなあとぶつくさ呟いていたので、大森さんが汲んでくれたものだと勝手に思っている。大森さん好き。
知り合い皆で天満でたこ焼きを食べて、焼肉を食べて、ビールを飲んで、京都に戻ってさらに「バンガロー」でビールを飲んで、帰った。
夜中に二日酔いになって、次の日の朝にはもうスッキリしていた。スタートが早いと二日酔いも前倒しになる。

2/26
オフ。
4月の大森さんの京都公演のチケットが発売になり、1日で完売した。

2/27
仕事。

彼女と話し合い、別れた。
1年8ヶ月ほど付き合っていたことになる。

2/28
仕事。
ひたすら単純作業をしていた。
写経のような効果を得た感がある。

3/1
仕事。

3/2
仕事。
繁忙期なんだけど、仕事が溜まる一方!

 

3/3
仕事。
課の子と飲みに行った。感覚が近いのか、仕事において悩んでるポイントが似ていて、話して良かったなーと思えることが多かった。2度おごったので、お礼としてお高めのチョコをくれた。お互い頑張ろうね。

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日記57

2/16
仕事。残業。
日々できるだけ早く帰って、どうしても無理な時にガッツリ残業する。今日はそのガッツリの日だった。中学高校の頃の夏休みの宿題は間に合わず、結局提出すらしていなかったのを思い出す。社会人になると提出しないイコール死だ。
三つ子の魂百までとは言うけれど、それでも自分で自分の尻を叩いてやるしかない。

2/17
仕事。残業。
一つの山場をどうにか乗り越えた。ミスが無ければ…。
家までの最終バスが無くタクシーで帰宅。残業のし過ぎで残業代が消えた。こうやって経済が回り、豊かな社会が作られるのだろう。コンチクショー。

2/18
いそいそと歯医者へ。虫歯を治した。
先日、検診をした時に見つかった虫歯はあまり悪化しておらず、簡単な治療で済んだ。
26才くらいまで虫歯と無縁だったのに、ここ数年で2つ目の治療。なぜ虫歯ができるようになってしまったんだろう。それにしても虫歯の治療痕とは個性が出るものなんだな。僕が身元不明の死体になったら、左下奥歯、右上奥歯の治療痕が照会されるのだろう。などと思いながら口を開いていた。

夜に、大学の時にバンドをやっていたメンバーと飲んだ。このメンツで酒飲んでカラオケに行くのも楽しいんだけど、このメンツだからこそまた歌を作ったり出来ないかなって思う。なんせとても心地よいスリーピースなんだよ。あとの二人も同じ気持ちならいいんだけど。

まぁでも、今の自分はそれよりも生きることに必死かもしれないな。まずは健康か。

2/19
趣味のための下見、打ち合わせなどをしたあと、六曜社でミルクコーヒーとチーズトーストを摂取。分厚くてとても美味しいチーズトーストだった。空調がヤニくさいけど、長居したくなる居心地の良さ。

「映画の主人公になったみたいに感じる」場所や音楽が好きだ。たとえば、その曲がイヤホンから流れてきただけで、電車の窓の外に流れる景色が映画のように感じられる歌、とか。六曜社はそういう場所だった。ヤニくささと一緒に人間のカケラが染みついている。

そのあと、「チャブヤ」で兄とはとこと飲んだ。はとことは10年ぶりの再会。去年、偶然、系列の職場で働いていることが分かって今回会うことになった。兄は子が2人、はとこももうすぐ嫁が2人目を出産するという。10年ってスゲェ。ってか出産ってスゲェ。

厳しい時も味方してくれるので家族はありがたい。家族を大事にしたい。

2/20
仕事。残業。

2/21
朝、布団の中で頭がだんだん覚醒していく中、あっ疲労で身体が動かない、と思った。そこを無理して仕事に行っていて、体も心もおかしくなった過去を省みて、そして今日〆切の業務が無いか思い巡らせた後、体調不良で休暇を取る連絡をした。
布団の中で丸まって寝た。目が覚めて、バイオハザードのゲームプレイ動画を少し見て、また寝た。ゾンビは生活が気楽そうでいい。不潔なのは嫌だけど。

16時前に目が覚めると、大森さん(今さら言う間でもないけど歌手の大森靖子のことだ)のTwitterと公式LINEから「1時間後から心斎橋でカラオケやるよ、誰でも来ていいよ」という通知が来ていた。

は!?

跳ね起きて、シャワーを浴びて服を着替えて家を出る。グズグズ寝込む前にシャワーくらい浴びておけばよかった!タクシー、JR、JR、地下鉄と乗り継いでどうにか到着。100人の客がその場にいる中、大森さんが大阪の芸人とゴイステの「銀河鉄道の夜」を歌っていた。なにこれ!なにこれ!家で心身ともに磨耗していた状態から、突然、目の前に大森さんが存在する状態に移行したので理解が追い付かない。なんせ大森靖子のファンなので、それはそれは嬉しかった。

ギッチギチのカラオケルームで1時間過ごして、少し知り合いと話して「22時からのドラマに大森さんが出るから」という理由ですぐに解散。
また1時間半ほどかけて帰宅して、ドラマを見た。さっき大阪のカラオケで歌っていた人が全国放送のドラマに出演していて、不思議な気がした。どの媒体の大森さんも好きだよ生が1番だけど。

さらに深夜に出演されたラジオも聞いて、満たされた気持ちで就寝。
頑張っていたら、ちょっと頑張れなくなったとしても、こういう嬉しい日があるんだよという記録。

2/22
仕事。
残業はそこそこにして帰宅。
この日はよく眠れた。

2/23
仕事。
一昨日から毎日大森さんのことをいつもより深々と考えて過ごしているので満たされている気持ちがあって嬉しい。今日公開された「ドグマ・マグマ」のMVも見て!

https://youtu.be/IOqYBwBmX-0

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