日記70

4/22
東京へ。とりあえず散髪。
帰り際に美容師さんが「かっこいいよ」と声をかけてくれたので「あなたのおかげ」と応えて手を振った。
この美容師さんには2015年以来よく切って貰っている。大森靖子&THEピンクトカレフのカウントダウンライブに2人とも来ていて、そこで初めて話したのがきっかけだ。仕事に対するまっすぐな熱意を胸に秘めているひとだと思う。
お店も居心地良く老若男女いける系統なので、心の黒い穴で繋がっている皆様に是非お勧めしたい。

JRの窓口、新幹線の車内販売、美容室。様々な場所で、新人が業務にあたり、指導役の先輩がそれに付き添っている。春だ。歯車がかちゃりと替わる音がする。

恵比寿リキッドルームへ。

神聖かまってちゃん大森靖子のツーマンライブ。どちらも好きなのでずっと楽しみにしていた。
大森さんはライブの予定の事を「次のセーブポイント」と表現する。そう言われると「何もかも嫌だけど来月のライブのチケットを持っているし、そこまではどうにかやっていくかぁ」という気持ちに、何度も、真剣に、命を助けられてきたんだと気づく。

昨日、一度もライブに行ったことがないという後輩と職場で話したのを思い出した。
ライブ無しでとうやって生きていくのと冗談混じりに尋ねると、後輩は「僕が休日にやりたいことは、ゆっくりはねをのばすことなんです」と答えた。つまり彼は、仕事の「きちきちと動かないといけない」という面に負荷を感じるのだろう。

僕は休日には「クリエイティブなものに接したい」と思う。
かつて神聖かまってちゃんのの子が宅録で創り始めた音楽、大森さんが東京の片隅で創り始めた音楽が、今日はライブハウスに詰め込まれた900人を狂ったように踊らせている。「本気でやって10年かかったし、やっと始まったとこなんだ」と大森靖子が轟音のなか絶叫する。「愛する気持ちだけでは報われなかった全てを抱きしめる」と高らかに宣言して、の子と大森靖子が客席に飛び込む。それを支えようとする無数の手。そういう表現に触れた時に、生きてるって実感できるような気がする。涙腺が枯れ果てて目から砂が出てくるんじゃないかってくらい泣いた。最近の日々に渦巻く嬉しさも悲しさも、全てが音楽と共振して、心を震わせた。

その後は泊まる場所に向かおうとしていたけれど、なんやかやで飲みに行くことになり珍しい肉(ワニ、カンガルー、カエル)を食べたりした。メインカルチャーサブカルチャーの対比の他に、ハイカルチャーカウンターカルチャーという対比構造があるのを教えて貰ったりもした。

脳内が言葉で溢れている人って好き。あと、その人が生活しているだけでまるで音楽みたいな人も。僕は消しゴムのカスのような人間だから、ずっとそれをこねくり回して、ねりけしを作ることに腐心している。

4/23
二日酔いっぽい。

電車に揺られて、ブランチを約束していた人との待ち合わせ場所へ。くらくらしながら小さな全粒パンを2枚齧り、アイスコーヒーを飲んだ。カフェというよりは喫茶店と呼ぶべき、落ち着いた店だった。でも電源コンセントとWi-Fiはちゃんとあるのが好印象。お互い、頑張ろう、頑張ろうと言い合った。励まし合ったとでも言うべきか。

昼からは下北沢club Queでオワリカラのライブを見た。オワリカラが好きで、ゲストに出ていた石崎ひゅーいとReiはあまりチェックしていなかったのだけど、オワリカラの演奏で歌われた石崎ひゅーいの「夜間飛行」を聴くと、とめどなく涙が溢れてきた。昨日の大森さんのライブでの、全感情を絞り出されたような涙とも違う、歌とメロディの良さにただただ感動したような涙だ。昨日から泣いてばっかだな。

生の石崎ひゅーいは凄い。なんかよく分かんないけど存在感がめっちゃ凄い。でもYouTubeでも聴いてみて。
https://youtu.be/T4p8dX8WyHc

オワリカラが初期の楽曲を演奏するコーナーがあり、デモに収録されている「泣かないで」が聴けたのがとても嬉しかった。土日ライブで泣いてばっかなのに「泣かないで」を聴けた。ウケる。

夜は恵比寿の「米福」で、とても美味い米などを食した。

「会えて良かった、嬉しかった」の沢山ある週末だった。次のセーブポイントまでどうにかやっていこうね。きみに言ってるんだよ。